TRON配列を変更(2)

前の記事:

私は日本語入力に TRON配列という特殊な配列を使っています。 この配列は「ぱぴぷぺぽ」を1打鍵で入力できないという欠点があり、以前 2005-05-27 で私が使い勝手がよいように変更して、今まで使っていました。


ところが、実際に使用しているとどうも違和感がありました。

変更理由


「ぷ」は今まで 左-o に割り当てていたが、「あっぷ」



で押しにくい。手が上と下に跳躍するので移動量が多いため。この語は「アップロード、バックアップ」等で多用する。指の跳躍は指をはやく動かすには差し障りになるので、できれば避けたい。




「ぱ」は今までの 右-x だとどうもふさわしくない気がする。キー位置が最下段というのが感覚と異なる。




TRON配列で文字を割り当てることのできる空き領域は、以前考察したのより多かった。 ここでは、オリジナルのTRON配列で使用頻度がほぼ 0 のものは空き領域と考えている。
左-h
左-,
左-.
右-.
が空いていることに新たに気がついた。
全部示すと、下記のようになっている。


枠に囲まれたキーは入力しやすい位置にある。このキーのどれかに割り当てようと思う。


変更点

「ぷ」の位置を変更。

「アップ」等の単語で指の跳躍がおきないように、キー位置を下段にもっていく。私個人の かな 頻度表を参考にして、いくつか候補を出すと…。


右-x だと、「ぷ」と連なって出現する率第2位の文字「り」が同指同位置になってしまう。


左-. だと、「ぷ」の連続出現率第3位の文字「ろ」で跳躍がおきてしまう。


左-h だと、「ぷ」の連続出現率第7位の文字「お」で同指打鍵がおきるが、人差し指という器用な指だし、これでいいかも。



「ぱ」の位置を変更。

最下段には配置したくない感覚があるので、上に持ってきたいなーと思っていた。


左-o だと、「ぱ」の連続出現率第3位の文字「っ」で跳躍がおきてしまう。


左-h だと、「ぱ」の連続出現率第2位の文字「い」と第5位の文字「す」で同指打鍵がおきる。


とはいえ、最下段以外のキーで打ちやすいのは上記2つだけなのでどちらかを選んでおこう。「ぷ」に 左-h をゆずることにして、「ぱ」は 左-o に配置することにします。



「ぽ」の位置を変更。

右-x は連続出現率上位9件と指が重ならない。ここでよい。



「ぺ」は今までと同じ

今までと同じ 左-; でよい。連続出現率第8位の「ん」と同指同位置になるけど頻度が低いので問題ない。



「ぴ」の位置を変更。

今まで割り当てていた 左-p は、連続出現率第3位の「っ」・連続出現率第5位の「ん」と同指になる。


右-z は連続出現率上位10件と指が重ならない。ここでよい。




以上で「ぱぴぷぺぽ」の位置変更を終わります。 あと記号の配置も日本語106キーボードになるべく合わせたりして、できたものが 2005-10-11 版の私的配列表です。


下に配列表と親指ひゅんQの配列定義ファイルを置いておきます。


しかし、統計表を見ながらだと配列変更を理由つきでできるんですね。頭で考えているだけだと思いつかない配置も、統計表から導き出すことができました。



TRON配列 (日本語106キーボード) 2005-1011変更版 キー配列表