無料の日本語変換システム SKKIME を使ってみましたよ。
インストール
SKKIMEスレ
http://pc11.2ch.net/test/read.cgi/win/1168541454/
を見るとSKKIME1.5よりSKKIME1.0のほうが安定しているらしい。
SKKIME1.0 for Win2000 をダウンロードする。
http://www.tatari-sakamoto.jp/skkime.jis.html
バイナリをビルドしたコンパイラがいろいろある意味がよく分からないけど、VC6のをダウンロードした。
そのあと、[技術情報:SKKIME]
http://www.sdri.co.jp/skkime/
を見てインストールした。
もともと私は、SKKはEmacs上で SKK8.6〜DaredevilSKK11.6 まで4年くらい使ってた。
だからすぐ使いこなすことができた。
SKKIMEで[直接入力]と[SKKモード]を切り替える(IMEオン/オフ)には、
[Alt + 半角/全角]すればいい。
あとは以前書いたモード表のが全部使えるみたい。
http://hp.vector.co.jp/authors/VA013241/editor/pobox.html
[Ctrl + J] でひらがな、[L] で半角英数。
[Ctrl + G] でキャンセル。
登録されていない単語はその場で登録。
んー、Emacs上のSKKと同じ感覚で使えるね。
SKKってやっぱりローマ字入力専用だよ
しかしSKKはローマ字入力と一体化しすぎているのが問題です。
私は今 ローマ字入力してないからなあ……。(今はJISかな入力してます)
SKK本家ページ http://openlab.jp/skk/features-ja.html では、
カスタマイズにより、日本語 106 キーボードでの仮名入力
NICOLA
による入力も可能です
と書いてあります。
別に嘘ではないんですが、実際に私が以前使ってみた感想でいうと、「あんなのSKKじゃない」と思います。
SKKIMEではできませんが、本家SKKではNICOLA-DDSKKという拡張機能を組み込むことで、
JISかな や親指シフトを使えます。
http://openlab.ring.gr.jp/skk/skk/main/nicola/README.NICOLA.ja
しかし本来のSKK(ローマ字入力)は、漢字に変換する開始位置と終了位置で文字キーとShiftを同時に押すんだけど、
JISかなや親指シフトのSKKは、漢字に変換する開始位置と終了位置で、F + J を押して離して、そのあとで文字キーを押す。
テンポが全然違うんですね。
ローマ字入力のSKKは、普通のローマ字入力「kyouhasibuyani」と体感上同じテンポで、「KyouHaSibuyaNi」と入力できます。
しかし、JISかなや親指シフトのSKKは、普通のかな入力「きょうはしぶやに」とは別の、「□きょう□は□しぶや□に」というテンポにどうしてもなってしまう。体感するテンポが明らかに違ってしまうんですよ。
「これは常用できない……」と試したとき思いました。
SKKIME の何がうらやましいのか
SKKやSKKIMEでうらやましいのは、「かな→漢字 変換データ」の中身を完全にコントロールできることです。
たとえば、ある事情で「表」という文字を変換候補に出したくない、と思った場合、以下の1行スクリプトで「表」を含む変換候補を削除できてしまいます。
perl -nle 'print unless(/表/);' < SKK-JISYO.L.org > SKK-JISYO.L
こんなのATOKでは無理ですよね。
ATOKは「正しい日本語を知らない君たちに、私(ATOK)が正しい日本語を教えてあげよう!」という姿勢がありますが、
SKKは逆に「あなたは日本語をよく知ってると信用します。わたし(SKK)はあなたの日本語が正しいかを指摘しません」という姿勢があります。
そういう姿勢があるので、ATOKでは「ら抜き表現の指摘」とかの機能があり、システム辞書(かな→漢字 変換データ)は勝手に触らせない、ということになります。