F-siteセミナー 2009.08.01

セミナーを聴きに行きました。

F-siteセミナー 「トップランナーの制作現場〜デザイン&アニメ編〜」
http://f-site.org/articles/2009/08/03115812.html
日  時:2009/08/01(土) 13:15〜17:00
場  所:国立オリンピック記念青少年総合センター


demo1「Flashサイトにおけるアートディレクションとデザイン」Metamosphere 櫻井優樹氏(50分)



櫻井氏のサイト http://www.metamosphere.com/


アートディレクターの心構えみたいなのはよく分からなかったけど、
BEAMSのサイト http://www.beams.co.jp/beams-arts/ はかっこいい(けど使いずらそう)。


「ふたりPARCO」というWebサイト (もう公開終わってる。google:ふたり PARCO) は、個々の人がアップロードした画像が、西洋人男性のネクタイや西洋人女性のワンピースの柄になるというもの。
画像を角度回転したり、画像の上にアルファで影とハイライトつけることで、かなり自然に元からその柄だったかのように見えた。こっちは興味深い。


2chのスレで見ず知らず同士が息を合わせて1さんの意図を外したりするコミュニケーションがおもしろい、とのこと。

demo2「Flashお絵描き使いこなし技」まつむらまきお氏(50分)



まつむら氏のサイト http://www.makion.net/


Flashでのお絵かきノウハウがたくさん学べた。

CS4はなんか挙動がおちつかないので、普段はCS3を使っている。

レイヤーで上に不透明度かけたテクスチャのせること(ブレンドモードはFlash8以降)で、ベクターのツルツルっぽさが消えるので、このテクは愛用。

ブレンドモードのグローなど使えば輪郭のクッキリも緩和できる。このぼかしはCS3までは解像度低いが、CS4だと解像度高くビットマップ出力できる。

線は「ハッチ」選び、線の太さ200pxとかにすると、木の葉になったり、草になったりする。


キャラを鉛筆ツールで「線」で描くか、ブラシで「塗り」として描くか。
線だとカーソルで引っ張ったりして簡単に形状を変更できるのが便利だ。
(「塗り」だと筆圧をかけて強弱をつけることができる)

キャラの線を消すのは、ほんとうに線をけしてしまうと境界線がなくなるので困る。線をシンボル化してアルファ(不透明度)を0にすることで見えないけど存在するようにできる。

キャラの影を塗るとき、いちいちひとつの色ごとに その色の明度を落とした色を作って塗るのは、たくさん色を作る必要があってやりたくない。そんなときは、キャラを全部コピーして上にのせて、上のほうのキャラをアルファきかせた灰色で塗る。すると色を作らずに影部分を作れる。

線の中をグラデ塗りで塗るなら、クリックしたところでなく、リリースしたところがグラデの中心になる。クリックしたところはグラデの外周点になるので、クリックとリリースの位置だけでグラデ範囲を簡単にコントロールできる。


レイヤーがたくさんあるのは苦手なので、オブジェクトの重なり順を変えて対処。


最近では森さんのActionScript3.0の本に、150点もイラストを描いて、たいへんな作業だったよとおっしゃってました。 http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20090729140100.html


基本からしっかりわかるActionScript 3.0 (Web Designing BOOKS)

基本からしっかりわかるActionScript 3.0 (Web Designing BOOKS)


おしえて!!FLASH 8 (毎コミおしえて!!シリーズ)

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demo3「TVアニメ制作のワークフロー」マックス・ワイントラウブ氏 (60分)



マックス氏のサイト http://www.maxweintraub.com/


この方は日本とアメリカのどちらでも過ごし、ディズニーアニメと日本のアニメ(ドラえもん北斗の拳)とか両方見て育った。
カリフォルニアの芸大でディズニーふうキャラアニメと実験的アニメを学び、
その学生時代に作った切り絵アニメの DanceManiaというのは Jamiroquai のような人と Michael Jackson がダンス対決するという、おもしろいのだった。音楽アニメだね。
切り絵アニメというのは、切り絵(折り紙みたいなのかな?)を少しずつ動かして撮影する、ストップモーションアニメ。絵をたくさん書かなくてもいいのがよい。
周りの学生はディズニーのアニメーターになろうとしていたが、ディズニーアニメはとにかく絵をたくさん描かなくてはならないし、動きも大げさ。


イヴ・サン・ローランの絵本をアニメ化した「おてんばルル」というショートアニメ http://www.otenbalulu.com/ は、もともと絵本(というかコミック)で2ページの話を、3分に広げる。

1話を2週間くらいで作成。人物のアニメはマックスさんがラフなアニメをFlashで作成して、2人くらいのアシスタントに細かく制作してもらう。

線がプルプルしているのは3フレーム用意してループしてる。8fpsのアニメで3フレームだと生きてるような感じが出る。3フレーム用意しないで固定だとほかの動いてる部分に比べてちょっと違和感がある。しかし作成後半ではあまり3フレーム用意しなくてもいいかと考え直した。


2話ぶんみたけど、Flashで作られたという感じは受けない。ストーリーは10代後半くらいの少女ルルが人の恋人を奪ったりするけっこうブラックジョークなお話。セリフは音声はフランス語でなかなかセクシーなんだけど、日本語がマンガ吹き出しでアニメしながら表示される。これはおもしろい。


ソフトカバー版 おてんばルル

ソフトカバー版 おてんばルル


そのほか

demo1と2は関西というか大阪の人。
前回の飲み会でも思ったけど、F-site来てる人って、ここ東京なのに、関西とか西日本出身がやたら多い。私もそうだけど。

セミナー終わり近くの書籍プレゼントで、ルーレット式に当選者を決定するよというので、「パースの表現」という本をいただいた。

パースの表現―マンガでわかる光と陰影・着彩

パースの表現―マンガでわかる光と陰影・着彩




帰りに、F-site会場隣の代々木公園と明治神宮に行ってみた。

明治神宮は18:00で入場終了するぎりぎりに入れた。道が広ーい。

本殿は撮影禁止だよ、と注意された。門から入って本殿に行って帰ると30分かかった。大きな敷地だなー。


小田急代々木八幡駅から帰った。