ローマ字入力への不満
- "ん"
- nn と入力することにするとミスタイプが起こりやすい(ひとつ足りないとか)
- "っ"
- 子音の連続はミスタイプが起こりやすい(ひとつ足りないとか)
- "ゃゅょ"
- Yキーが遠いので入力しにくい。とくに思うのは「にゅうりょく」。nyuuryoku の nyuu yを同じ指で押してるので入力しづらい。
- "−"
- キーが遠い。
そこで改善案を作ってみました。とりあえず EasyRoma (イージー・ローマ)という名前にします。
Google日本語入力とMS-IME2003(WindowsXP)で確認してます。ほかの日本語入力システムでも設定できると思います。
利点:
- すでにあるローマ字入力を壊さない!
たとえば家族や社員で共有するパソコンにこれを入れても、誰も気づかないと思います。今までどおりにも、ローマ字入力が使えるからです。
ローマ字入力の拡張としては他にも AZIKというのがありますが、これは、導入するとほかの人にバレる可能性が高いです。EasyRomaならそういうことはありません。
reg(レジストリ)ファイルは必要ありません。(ただしregファイルに保存しておくと、ほかのPCに持っていきやすいので便利ではあります)
欠点:
この入力に慣れてしまうと、ほかのパソコンのローマ字入力や、タイピングゲームで
同じ入力をしてしまって「ここでは使えないんだった」と戸惑うことがあるかも。
ローマ字入力は「どこでも同じに使えるのが利点」という考え方もあります。
変更点
- q で "っ"を入力
Qキーはローマ字入力では使われていないと思います。正確にはGoogle日本語入力では qa で"くぁ"とか定義があるけど、MS-IMEではqは定義されていないので、ほとんどの人はqキーを使っていない。これを設定するだけでも個人的には使いやすさ3割アップな感じです。
- 子音+c/v/l で "ゃ/ゅ/ょ" を入力
具体的にいうと、sc で"しゃ"、sv で"しゅ"、sl で"しょ"と入力できます。同様に、kc "きゃ"、tc "ちゃ"、nc "にゃ",.. という感じ。キーボード上で C→V→L と横向きにならんでいますが、それに合わせて ゃ→ゅ→ょ なので覚えやすいと思います。これも入力がラクになりますよ。これを適用しても、cha "ちゃ"とか ve "ヴぇ"とか la "ぁ"などは今までどおり使えます。
- "ん" は xn と入力
これは設定しなくても使えるんですが、xn だと確実に "ん"になるので、これを使っていきたい!
- "ー" は変更なし
このキーも近くにしたかったんですが、入力キーの空きがなくて置けませんでした。MS-IMEではムリですが、Google日本語入力だけなら ; のキーに "ー" を割り当て可能です。
変更例:
Google日本語入力の設定ファイルの初期値からの変更点です。頭に "-" の付いている設定を削除して、"+" のついている設定を追加した、という意味です。
--- romantable.txt 2011-11-24 19:05:12.000000000 +0900 +++ easyroma_google-ja-input.txt 2011-11-25 02:39:08.000000000 +0900 @@ -24,7 +24,6 @@ vyu ゔゅ vye ゔぇ vyo ゔょ -qq っ q vv っ v ll っ l xx っ x @@ -212,11 +211,6 @@ cu く ce せ co こ -qa くぁ -qi くぃ -qu く -qe くぇ -qo くぉ kwa くぁ kwi くぃ kwe くぇ @@ -305,3 +299,41 @@ whu う whe うぇ who うぉ +q っ +kc きゃ +kv きゅ +kl きょ +sc しゃ +sv しゅ +sl しょ +tc ちゃ +tv ちゅ +tl ちょ +nc にゃ +nv にゅ +nl にょ +hc ひゃ +hv ひゅ +hl ひょ +mc みゃ +mv みゅ +ml みょ +rc りゃ +rv りゅ +rl りょ +gc ぎゃ +gv ぎゅ +gl ぎょ +zc じゃ +zv じゅ +zl じょ +jc じゃ +jv じゅ +jl じょ +bc びゃ +bv びゅ +bl びょ +pc ぴゃ +pv ぴゅ +pl ぴょ +; ー
ところでGoogle日本語入力の設定ファイルって「ひらがなの う+゛」が普通に使われてるんですね。さすがUTF-8は違う。
MS-IMEは以下のように設定していけば使えますよ。
MS-IMEでは、Google日本語入力と違って、すでにある設定を消す必要はありません。Google日本語入力の場合qaとかの定義を消していますが、その理由はqを押した瞬間に "っ" を出したいからです。qで始まる定義をすべて消してようやく、qを押した瞬間に "っ" を出すことができます。MS-IMEの場合は qで始まる定義を残しておいても q押せば"っ"が出るので、上の表で「+」になっているものだけ追加すればいいです。
regファイルもダウンロードできるように置いておきますが、MS-IMEのバージョンが2003と違う場合使えないので、その場合は手動で設定してください。