ATOKは有料だよね。MS-IME 2010や Google日本語入力は無料なのに、わざわざ有料ソフトを買うのはATOKの日本語変換が賢いという理由?
いや、ATOKは賢いとか思ってないぞ。使い比べても、賢さは似たようなものだ。オレがATOKに魅力感じたのは辞典が引けるという一点だけだ。
そもそも かな入力で使ってるとATOKには明らかな不具合があるので、辞典さえなければ今でもATOKよりGoogle日本語入力を使いたい。
辞典
ATOKの辞典として何を買ったんだい?
まず
ATOK 2012 for Windows [ベーシック] DL版 [ダウンロード]
- 出版社/メーカー: ジャストシステム
- 発売日: 2012/02/10
- メディア: Software Download
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つぎに
- ジャストシステムにユーザー登録。(ATOKインストールしたら入力ボックスがでてくる)
- Just MyShopへ入会。
- 「オールインワン辞書・辞典パック2012 for ATOK」15,750円 をJust MyShop(ネット通販)で購入。
- このパックはDL版がなくてパッケージ版しかないのでそちらを注文した。複数の辞典がDVD-ROM一枚に収まっているかと思ったら、各辞典ごとに別パッケージになっていた。下の画像にある5つの箱がそのまま送られてきた。
個々のパッケージごとに動作環境が異なるのも興味深い。
辞典 | 動作環境 | 必要容量 |
---|---|---|
明鏡国語辞典 第2版(2011)・ ジーニアス英和辞典 第4版(2006-2011)・ ジーニアス和英辞典 第3版(2011) R.4 |
ATOK 2010(Win/Mac), ATOK X3(Linux) | 510 MB |
スーパー大辞林 3.0(2010)・ 敬語のお辞典(2009) |
ATOK 2009(Win/Mac), ATOK X3(Linux) | 300 MB |
ロングマン英英辞典 4訂増補版(2003)・ ロングマン英和辞典(2006) |
ATOK 2007(Win/Mac), ATOK X3(Linux) | 600 MB |
広辞苑 第6版(2008) | ATOK 2006(Win/Mac), ATOK X3(Linux) | 370 MB |
角川類語新辞典(2007) | ATOK 2005(Win/Mac) | 20 MB |
この「オールインワン辞典パック」って内容が かぶってない?
確かに国語辞典が3つもあったり、英和辞典が2つあったり‥。
表にしてみよう。
国語辞典 | 英和辞典 | 和英辞典 | 英英辞典 | 類語辞典 |
---|---|---|---|---|
|
|
重複してると無駄な感じだな
そうでもないよ。
- 必要な辞典だけ個別に購入しても、「オールインワン辞典パック」より安くならない。同じような値段になる。
- 「ジーニアス英和辞典」では例文の単語が「〜」と表記されるのがいやなのだが、「ロングマン英和辞典」では例文に「〜」を使ってなくて読みやすい。
- 国語辞典でも、例文などがすこしずつ違うので読み比べると参考になる。
使いやすさは?
漢字変換中に Ctrl+Tab で連想変換(類語を表示)できる。
漢字変換中に Ctrl+End で辞典を引ける(「MS-IMEふうのキー操作」にしてる場合)。Ctrl+Endを押すたびに次の辞典を見られる。でも Ctrl+End は押しにくいので End のみで辞典を引けるように、キー設定をしよう。
キー設定
キー設定を変更して、3つのキーについて操作方法を変えたい。
ATOKインストールのとき、「MS-IMEふうのキー操作」を選んだので、それを元に変更していくのだ。
[コントロールパネル - 地域と言語のオプション - 言語 - テキストサービスと入力言語 - 詳細 - ATOK 2012] の[プロパティ]ボタンを押して、ATOKのプロパティで
[ATOKプロパティ - MS-IME が選択されている - キーカスタマイズ - <キー>を選択]
このあと、
変換キーを「IME ON」に変更
無変換キーを「IME OFF」に変更
Endキーの役割を、Ctrl+Endと置き換える
これでOK。
ちなみに「割り付けられた機能」を削除するには、機能項目をダブルクリックするのではなく、ウインドウ下の「削除」キーを押す。
キー配列を変更し終わると、スタイル名を聞かれるので、「MS-IME改」とかの名前で保存する。
ATOKの設定画面てさ、たくさん半角カナが出てくるし、なんだか昔のまま整理されてないって感じだよね。詰め込まれた押し入れの中を見せられた気分というか‥‥MS-IMEやGoogle日本語入力の設定画面は整理整頓されてスッキリしてるのにさ
キー割り当ての問題
上の例では浮き出てこなかったが、実はATOKのキー設定には問題があるんだ。
たとえば、ESCと同じ機能を Ctrl+[ と Ctrl+@ に与えることにしよう。
Ctrl+[ と Ctrl+@ にESC機能を持たせるって何か意味があるの?
ESCキーを押したくないけど、ESCキーと同じ機能がほしい、ということがあるんだよ。具体的にはExcelで日本語入力中にESC押しすぎると今まで入力していた文字がまるごと消えてしまう。あとPhotoshopCS4起動してるとほかのアプリもESC効かなくなる。だからESC押さないでCtrl+[とかで済ませたいわけ。
なぜ Ctrl+[ かというと、EmacsとかUnix環境では Ctrl+[ を押すとESCと同じ効果があるから、それをATOKでも使いたい。しかしCtrl+[を押そうとしてCtrl+@を押してしまうことがある。英語キーボードのCtrl+[は日本語キーボードのCtrl+@の位置だし、Ctrl+@にもESCの効果を持たせよう、というのがこのカスタマイズの理由だ。
ふむふむ
Ctrl+[ と Ctrl+@ はATOK(MS-IMEキー設定)では何も機能が割り当てられていない。ここにESCと同じ機能を割り当てていくこととしよう。
しかしCtrl+[に割り当てようにも、「変換取消」の選択肢が出てこない!
えっ!? これってなぜ?
それは以下の画像を見れば推測できるが‥‥
[機能]のページを見ると、【変換中】のところでは[変換取消]機能にすでに4キー割り振られていて空きがないだろう。ATOKは「同じ機能は4つのキーまでしか割り振ることができない」という制限があるんだ。
なんで4キー制限? 機能なんて別に制限つけるものではないのでは?
ATOKの仕様だな‥‥。
4キーに制限する意味はないんだが、昔のMS-DOSとかWindows95の頃の仕様を今に引きずっているのかもしれんな。そのころなら搭載メモリ640KBとか8MBとかだから、メモリ不足なので制限する意味もあったんだろう。
いまやメモリ4GB載ってて普通の時代なのに、なんでこんなせせこましい制限つけるかねえ。MS-IMEやGoogle日本語入力なら、こんな制限ないのにさ。
結局、Ctrl+Zは日本語入力で使ったことないので、Ctrl+Zから[変換取消]機能を取りのぞいて、Ctrl+[をESC同等にした。Ctrl+@に関しては変えないことにした。
ユーザー辞書
話は変わるが、MS-IMEやGoogle日本語入力には「抑制単語」という機能があるんだ。一言でいうと「かな漢字変換のときのNGワード機能」みたいなものかな。
この「抑制単語」機能、ATOKにもあるんだけど、ATOKは使い方が独特なのだ。
抑制単語登録方法 http://bizmakoto.jp/bizid/articles/0703/08/news063.html
MS-IME 2002/2003では上の記事のように、Ctrl+Delで抑制単語登録してもいいし、辞書ツールで品詞を抑制単語としてもよい。(MS-IME 2007/2010では抑制単語機能はなくなった)
Google日本語入力は、Ctrl+Delが使えないが、辞書ツールで品詞を指定するのはできる。
または、MS-IMEで登録した抑制単語をGoogle日本語入力に取り込むこともできる。「Google日本語入力でMS-IMEの辞書を読み込む」設定にしてもいいし、MS-IMEでユーザー辞書をテキストファイルに出力して、それをGoogle日本語入力に読み込ませてもいい。
しかしATOKにはその方法ではMS-IMEの抑制単語を取り込めないのだ。上の記事
にあるように、ATOKではイチから登録しなおさなくてはならない。「抑制単語」に登録したい単語をわざわざ変換して、漢字変換中に Ctrl+Del を押す必要があるのだ。
オレの場合は、MS-IMEで出力したユーザー辞書テキストファイルの抑制単語だけ取り出し、「再変換」で変換状態にしてからCtrl+Delを押す、というやりかたで登録した。
抑制単語を登録したユーザー辞書は、[ATOKプロパティ - 辞書・学習 - 学習 - 詳細設定 - ユーザー辞書設定] にある ATOK25U1.DIC というファイルをほかのPCに持っていくことで、ほかのPCにも移すことができる。
かな入力の不具合
これは次の記事に書いたよ。
ATOK 2012 for Windows [ベーシック] DL版 [ダウンロード]
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