NICOLA-DDSKK で JISかな入力を試す

昨日の日記でこう書いたんですけど

SKKではNICOLA-DDSKKという拡張機能を組み込むことで、JISかな や親指シフトを使えます。

JISかなや親指シフトSKKは、漢字に変換する開始位置と終了位置で、F + J を押して離して、そのあとで文字キーを押す。

この「F + J を押す」というのは、親指シフトの場合は他に空いているキーもないのでこうなっていますが、JISカナの場合は [変換][無変換] キーが空いてるな、と思いつきました。
[変換]をポンと押すだけなら、Shiftキーを押したのと同じようにテンポ狂わずに日本語入力できるんじゃないかな?という期待が湧いてきました。


以前 NICOLA-DDSKK を試したときは親指シフトを試したんだけど、
JISかな は試してなかったので、今回試してみました。


これが成功したら何がいいかというと、「かな→漢字変換データ(変換辞書)」を好き勝手に変更できます。MS-IMEATOKではできないことなので……。


NICOLA-DDSKK のインストール

このNICOLA-DDSKKというのは、テキストエディタEmacs上でしか使えません。


1.
Meadow 3.01 (WindowsEmacs) をインストールする。
http://www.meadowy.org/meadow/

SKKパッケージも同時にインストールできるので、しておきます。
しかし、これにはNICOLA-DDSKKが入っていません。


2.
DDSKKファイルを取得する。
http://openlab.ring.gr.jp/skk/maintrunk/ddskk-13.1.tar.gz

展開して、`nicola`フォルダを `<Meadowインストール先>/packages/lisp/skk` の下に置く。


3.
`nicola`フォルダの中にある `Makefile` を書き換える。

- EMACS	= emacs
+ EMACS	= /cygdrive/c/home/local/meadow/bin/meadow.exe


4.
(Cygwinはあらかじめインストールされている とします)
Cygwinのコンソールで `<Meadowインストール先>/packages/lisp/skk/nicola` に cd して、
make する。

$ cd /cygdrive/c/home/local/meadow/packages/lisp/skk/nicola
$ make


5.
生成された *.el *.elc を `<Meadowインストール先>/packages/lisp/skk` に置く。


6.
.emacsに以下のように記入。SKK-JISYO.Lファイルは SKK公式ページから取得しておく。

(require 'skk-autoloads)
(global-set-key "\C-x\C-j" 'skk-mode)
;(global-set-key "\C-xj" 'skk-auto-fill-mode)
;(global-set-key "\C-xt" 'skk-tutorial)
(setq skk-large-jisyo "c:/Documents and Settings/test/Application Data/skk/skki1_0/SKK-JISYO.L.unannotated")
(setq skk-tut-file "~/local/meadow/packages/etc/skk/SKK.tut")

(setq skk-use-kana-keyboard t)
(setq skk-kanagaki-keyboard-type '106-jis)


7.
Meadowを起動して、C-xC-j でSKKモードにする。入力してみる。

NICOLA-DDSKK の JISかな入力はまずいです

「−」が入力できない。「ろ」が入力される。

正確には Shift押しながら「ー」の位置のキーを押せば「ー」を入力はできるんですが、しかしこれではJISかな入力をサポートしているとは言い難い。

(NICOLA-DDSKKのドキュメントにも書いてありました(下のほうに)。 http://openlab.ring.gr.jp/skk/skk/main/nicola/README.ja)


他にJISかなを入力する手段がなくて、どうしてもJISかな入力したいというのでもなければ、NICOLA-DDSKK の JISかな入力は使う意味がないなーと思った。