ふとマンダラートが気になって、Windows版を試用してみた。
試用版はこちらで入手できる。
http://www.mandal-art.com/product/p01.html
まずインストールが難関だった。
と書いてあるんだが、普通に MArtWin_2.3.zip を展開して、
`MArtWin_2.3.1\Ver.2.3.1_セットアップ\DISK1\SETUP.EXE` を実行しても、「ファイル SETUP.EXE (または必要なファイル)が見つかりません」と出てくる。
……このソフト、動作確認してるのか?¥15,750のソフトなのだが。
パスに日本語が入ってるのがダメなのか?と思って、上記のフォルダ名の「セットアップ」という文字列を削っても同じエラーメッセージが出る。
ならば、フォルダ名をすべて 8文字以内にした (`MArtWin\Ver\DISK1\SETUP.EXE`にした) ら、やっと起動した。……これって16bitアプリなんじゃないのか?(MS-DOSとかWindows3.1までの16ビット時代は、ファイル名は 8文字+拡張子3文字までという制限があった)
インストーラ起動して、インストールウィザードは標準で `C:\Program Files\Mandal-Art 2.0` にインストールしますよ、といってくるので、そのまま進めると、
「C:\Program Files\Mandal-Art 2.0\Mandal-Dock\総合学習の視点 の下にディレクトリを作れません。」「原則的なファイル移送エラー。ターゲット場所を調べて、また御覧なさい。」という壊れた日本語メッセージが出てくる。マンダラートは日本生まれ日本開発のソフトのはず、海外製ソフトじゃないはずだが……?
しかたないので、インストール先を `C:\home\local\mandalat` というすべて 8文字以内にしたらインストールできた。
ようやくマンダラート本体を起動できた。
起動したあと、さっそくフォントを変更しようとした。文字の読みやすさは大事だからね。
しかし「MS Pゴシック」しか選べない。ほかのフォントは選択肢に出てこない。フォント欄に「メイリオ」と入力すると「フォント名が適切ではない」と言われて変更できない。
ほかのIPAゴシックなども指定できなかった。「MS Pゴシック」でしか表示できない。←有償登録すると登録できるのかも。
[ヘルプ - ヘルプマンダラ] を見ると、動作確認機種が「某社ノートパソコン CPU Intel486 66MHz HDD残量 充分量 搭載メモリ 20MB」とかすごいのが掲載されてる。Windows95が動く下限のPCという意味らしいが。
実行ファイルのタイムスタンプ見ると、2002/06/25 にビルドされたあとバージョンアップなし。
ヘルプマンダラ見ると、VisualBasicで作ったようだ。
http://www.niandc.co.jp/solution/mandalart.html
を見ると、2004年3月31日をもって販売元を移管
http://www.mandal-art.com/
して、その後まったくバージョンアップしていないようだ。
Windows版マンダラートはソフトは完成度があまり高くない面がある。
だが動作させると、安定して動いている。
以前マンダラートの本を読んだことがあるので、使い方も知ってはいた。これまで使う機会がなかったので、今回ヘルプやナビゲータを見ながら頭の中のアイデアを落とし込むのに使ってみた。
マインドマップはいまいち私にはぴったり来なかったが、こっちはアイデアを書き留めるのに私には向いている気がする。
マインドマップは上下左右にスクロールして、書く領域が広がっていくんだけど、マンダラートは書く領域は広がらず一定で、深く掘り進んでいく(Windows版は「アウトライン機能」があり、書いたマンダラを一覧することもできる)。
マインドマップはアイデアを関連領域に「広げる」感じ、マンダラートはアイデアを深く突き詰める感じがする。
追記
「制約のある中で思考する」マンダラチャートのアイデア発想法 - ITmedia Biz.ID
http://b.hatena.ne.jp/entry/9730700
この記事にある「村松寧雄会長が1979年に考案したマンダラチャート」は今泉氏のマンダラートと同じなのだがどっちが創始者? http://www.amazon.co.jp/review/R3COTRYL9H8WN7 によると、村松氏が考案して、今泉氏に教えたらしい。