簿記の学習(3)

(・∀・) ようするに簿記ってなんなんだお?


(○-○) ひとことで言うと、簿記とは財務諸表を作る技術だ。財務諸表っていうのは、貸借対照表とか損益計算書などの会計書類だな。


(・∀・) 貸借対照表(たいしゃく たいしょうひょう)と損益計算書(そんえき けいさんしょ)ってさー、なんか似ててまちがえやすいお。


(○-○) 貸借対照表は英語で BalanceSheetっていうだろ。これは左と右がバランスしている、金額的に一致しているんだ。「貸」(右)と「借」(左)を「対照」するわけだよ。



それに比べて、損益計算書(Profit and Loss Statement)の「損益」っていうのは英語の Profit and Loss そのままなんだが、これは左と右の金額が一致しないんだ。左と右の差額が儲け、つまり「益」になったり、赤字つまり「損」になったりする。なっ? わかるだろ……。


(・∀・) そういわれると区別できる気がするお。でもこんな教科書用の図ではなく本物が見たいお。


(○-○) それじゃあソニー株式会社のを見てみようぜ。


(・∀・) ハイビジョンはブルーレイだお。


(○-○) [ http://www.sony.co.jpソニーグループ情報 > 投資家情報 > IR資料室] のページ http://www.sony.co.jp/SonyInfo/IR/library/yu.html で2007年の有価証券報告書を見るぞ。


(・∀・) PDFかお……。


(○-○) この中の [第5【経理の状況】> 2【財務諸表等】] のところにまず貸借対照表があって、ページをめくっていくと損益計算書もあるぞ。


(・∀・) 教科書用の図とちがうじゃないかお! 右と左の箱が並んでないお! 資産のとなりに負債があるはずなのに、資産だけで3ページ使って、負債はその次のページになってるお。


(○-○) そういうもんらしいな……。オレもあんまりくわしくないんだよ。


(○-○) ところで貸借対照表はある一定時点の会社の財産状況の表だ。略してビーエス B/S っていうぞ。「今いくらお金持ってるの?」が分かる。

損益計算書はある一定期間の会社の儲けの表な。略してピーエル P/L。「いくら儲けた?」が分かる。


(・∀・) 気になってることがあるんだお。B/Sの「資本(純資産)」って何なんだお……。どっちかはっきりしろ なんだお。


(○-○) 以前は「資本」でよかったんだ。2006年から始まった会社法で「純資産」と呼ぶようになった。ソニー貸借対照表を見ても、2005年のは「(資本の部)」になってるのが2007年のだと「(純資産の部)」になってるぞ。まあ会社法が始まったばかりだし今のところ両方の語を併記しておくみたいだな。