簿記の学習(20) 立替金、預り金2、小口現金、商品券

(○-○) 立替金(たてかえきん)は資産だ。


(・∀・) ほお。


(○-○) 預り金(あずかりきん)は負債なんだ。この2つの区別は注意だ。


立替金は2つの仕訳がある。
1)自分が負担しなくてもいいお金を一時的に支払った(立て替えた)
立替金はここでは、あとで払ってもらう権利だ。
2)立替したお金を返してもらった

  従業員が給料の前借りしたいというので、貸した。(立替金→資産+)
(借) 立替金  100,000      (貸) 現金  100,000

  次の給料のときに、前借り分を引いた。
(借) 給料  250,000      (貸) 立替金  100,000
                               現金  150,000
  商品¥300,000を掛けで仕入れた。配達費(仕入諸掛)¥10,000は
  現金で払ったが、これは仕入先が負担してくれることになっている。
(借) 仕入  300,000      (貸) 買掛金  300,000
     立替金 10,000           現金     10,000


預り金は、人のお金を一時的にあずかって(自分が持っているとき)に使う。
これは後で支払う義務が発生するから負債だ。

  従業員に給料支払うときに、源泉所得税10%を差し引いた。
  →この所得税は後で私が税務署に支払う義務が生じた。(負債+)
(借) 給料  250,000      (貸) 預り金   25,000
                             現金    225,000


(・∀・) 立替金は支払ったときに使う、預り金は受け取ったときに使う……


(○-○) ここで注意だが、もし利息を取っていたら、立替金じゃなくて貸付金を使う。


(○-○) 次は小口現金(こぐち げんきん)だ。

  小口現金係にあらかじめお金を渡しておく。小切手を振り出して渡すことになっている。
  小口現金は資産+。
(借) 小口現金  50,000      (貸) 当座預金   50,000

  小口現金係がこまごまとした出費を小口現金から支払う。
仕訳なし

  小口現金係が支払い報告してきた。→経費を計上して、小口現金を減らす
(借) 交通費  3,000      (貸) 小口現金   25,000
     雑費    8,000
     光熱費 14,000

  小口現金を補充する。定額資金前渡制(インプレスト・システム)の場合、
  先ほど減らした小口現金と同額を補充する
(借) 小口現金  25,000      (貸) 当座預金   25,000

(○-○) 次は商品券だ。

自社発行の「商品券」は、あとで商品を引き渡す義務があるから負債だ。
他社発行の「他店商品券」は、あとで商品と交換できる権利があるから資産だ。
まあこれだけだな。

  自社で商品券を販売した。(商品券→負債+)
(借) 現金  10,000      (貸) 商品券   10,000

  商品を販売したら、代金支払いの一部を商品券でうけとった。(商品券→負債−)
(借) 商品券  10,000      (貸) 売上   15,000
     現金     5,000
  本屋さんが商品を販売したら、代金支払いの一部を図書券でうけとった。
  (他店商品券→資産+)
(借) 他店商品券  10,000      (貸) 売上   15,000
     現金         5,000

(○-○) 次は現金過不足な。
帳簿と実際に持っているお金の額がずれたときに使う勘定項目だ。

帳簿残高より手元現金のほうがなぜか多かった場合


(・∀・) これって何で起きるわけ?


(○-○) こんな理由かな。

  • 支払ったが帳簿に付け忘れたので、帳簿残高が実際より少なくなった
  • お金を受け取るときに、受け取りすぎて、それに気がつかなかったので、実際残高が多くなった


帳簿残高より、実際のお金が¥16,000多かった。調べても理由が不明。
→帳簿残高の現金を¥16,000資産を増やす、バランスとるために現金過不足を反対に置く

(借) 現金  16,000      (貸) 現金過不足   16,000