MinGWとRubyをWindowsにインストールする

WindowsRubyを使う方法の一つとして、
MinGWRubyをインストールする方法をメモ。


WindowsRubyを使う方法には、ほかにもMSWin32版を使う方法もあるが、これはコマンドプロンプトで使う用途のものだ。

Windowsコマンドプロンプトよりは、MinGW+MSYSでbashシェルを使用するほうが個人的には使いやすい。bashシェルはLinuxFreeBSDでも使っていたので。

MinGWとMSYSとは

[MinGW](http://ja.wikipedia.org/wiki/MinGW)は、Windowsアプリを作成することのできるフリー開発環境だ。
読み方は、海外では「ミング ウィー」「ミングニュー」と読むようだ。個人的には「ミングゥ」と呼んでた。

MSYSは、MinGWを使うためのコンソール環境だ。読み方は「エムシス」かな?

MinGW&MSYS&Rubyダウンロード

WindowsXPMinGWRubyをインストールする前に、
まず以下のMinGWとMSYSを取得して、インストールする。

http://sourceforge.net/project/showfiles.php?group_id=2435


以下の3つを取得する。

この3つの取得方法だが、マルしているところをクリックすればよい。

MinGWは小さい(137KB)のですぐダウンロードできる。

MSYS

MSYS DeveloperToolKit


MinGWRuby 1.8を以下で取得する。
ftp://ftp.ruby-lang.org/pub/ruby/binaries/mingw/1.8/


取得したのは以下の4ファイル。

137k MinGW-5.1.4.exe
2.7M MSYS-1.0.10.exe
9.8M msysDTK-1.0.1.exe
5.5M ruby-1.8.4-i386-mingw32.tar.gz

MinGW&MSYS&Rubyインストール

インストール前に、まずWindows環境変数でHOMEを設定する。
[スタートメニュー - コントロールパネル - システム - 詳細 - 環境変数] のユーザー環境変数
変数「HOME」に(私の場合) 値「C:\home」を設定した。


MinGWを先にインストールする。
このあとのMSYSインストール中に、MinGWをすでにインストールしたか聞いてくるからだ。

MinGWは、インストール中に以下のファイル14MBをダウンロードするので、待たされる。

8.9M binutils-2.17.50-20060824-1.tar.gz
2.7M gcc-core-3.4.5-20060117-3.tar.gz
229k mingw32-make-3.81-20080326-2.tar.gz
547k mingwrt-3.15.1-mingw32.tar.gz
1.6M w32api-3.12-mingw32-dev.tar.gz



次にMSYSをインストールする。


次にMSYS-DTKをインストールする。これでperlなどがインストールされる。


最後に MinGWRuby 1.8 (ruby-1.8.4-i386-mingw32.tar.gz)を
(私の場合)C:\home\local\mingw に置いて、展開する。

Rubyの実行ファイルは以下の場所に配置される。
C:\home\local\mingw\usr\local\bin\ruby


しかしMSYSコンソールからは最初rubyが使えない。PATHが通っていないからだ。
そこでPATHを通す。
HOMEディレクトリ(ここではC:\home)に、「.profile」というファイル(「.bash_profile」ではだめだった)を用意して、中に以下を記述する。

export PATH=/mingw/usr/local/bin:${PATH}

これでrubyが使えるようになった。