ESTKの学習(1) IllustratorをJSで操作する

先日行った DTP Booster Vol.2 で知った“ESTK”について学習する記録。


ESTK (ExtendScript Toolkit2)とは、AdobePhotoshopIllustrator(以下Ai)、InDesignやAfterEffectsをスクリプトで制御するためのソフトウェア。


ExtendScriptというのは、JavaScriptとほぼ同じもの。Adobeが少しJavaScriptを拡張(Extend)したのでExtendScriptと呼んでいる。
ファイルの拡張子は普通のJavaScriptなら .js だけど、ExtendScript.jsx にするとよい。

起動

ESTKをさっそく起動してみようとした。Windowsのスタートメニューの中にあった。


まずスクリプトを書く。


操作対象のアプリケーションを選択する。この選択によって 変数appがAiCS3になる。


このあとAiCS3を「起動したあと」で、再生ボタンをクリックするか[F5]を押せば、AiCS3で「新規ファイル」を作成できる。

入門

[ヘルプ - SDK - Adobe Intro to Scripting] に英語だけど入門文書がある (AiCS3の場合)。

この文書ではJavaScriptAppleScriptVBScriptが並列で書いてあるのだが、AppleScriptをASと略してあって FlashのAcrionScriptと略称かぶっているのでややこしい。


こんなスクリプトで、以下のように文字列を新規配置できる。

//ファイル作成
var myDoc = app.documents.add(DocumentColorSpace.RGB,320,240); //320pt,240pt
var myLayer = myDoc.layers.add();
myLayer.name = "新規レイヤーです"

//文字を配置
var myTxf = myLayer.textFrames.add();
myTxf.contents = "夏だ! 海だ!";
myTxf.orientation = TextOrientation.VERTICAL;
myTxf.opticalAlignment = true;
myTxf.resize(200,200); //200%

myTxf.left  = myDoc.width / 2 - myTxf.width / 2;
myTxf.top  = myDoc.height / 2 +  myTxf.height / 2;



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