はじめてのGTD ストレスフリーの整理術

[しゃべり担当] 「はじめてのGTD」という本を読んだんだ。
Webで読める特集 http://bizmakoto.jp/bizid/gtd_index.html を見たかぎりだと、「タスク管理手法」だと思っていたんだけど、この本読むと、むしろ紙の書類の片付け方とか会議のすすめかたも詳しく書いてあった。ビジネスマン向け整理術だね。


はじめてのGTD ストレスフリーの整理術

はじめてのGTD ストレスフリーの整理術


GTDのいちばんのポイントは

行き詰まっている人の心を解放する方法は、仕事机の上の紙を拾い上げ、書かれていることを前進させるため、次に何をするべきか決めさせることだった。

つまり、気になってる問題に対して「次にとるべき行動」を決めるのが精神の重荷を取り除くんだ。
ところが多くの人は、気になってる問題に対して、「解決するために次になにをするべきか」を考えようとしない。「次にとるべき行動」を決めずに放置してしまう。

どんな単純なことも、「次の行動」を決めていないばかりに立ち往生しているケースがよくある。


でも「次の行動」を決断するには、それよりも前に「気になっていること、解決していないこと」を解決対象として認識しておかないとね。そうしないと次の行動を決めようがない。

何か忘れていると感じつつも、それが何か思い出せず、あきらめてしまうのだ。


だから最初に、collect(収集)で、気になっていることすべてを紙に書く、ということをするんだ。


[合いの手担当] 気になっていること「すべて」って、具体的にはどんな感じ?


[しゃべり担当] 以下にある文章を読んでわかった気がする。

ほとんどは“それほど重要ではない”のに収集する意味はあるのか?

――その意識があるから放置されてきたのだ! 気づいたとき緊急性がなく今も問題が生じていないので片付けていない。

いつか必要になるかもしれない財布の名刺、部品が足りなくて引き出しの底に入れたままの電子機器、場所が悪くて使いにくいプリンタ。どれも未解決リストから外すかさえ決めていないものだ。

これらがあると、もしかすると重要かも、という潜在意識のために“気になること”として束縛され、エネルギーをムダにしている。まだ手に付けていないことを明確にしないかぎり、こうした不安から逃れられない。


[合いの手担当] 財布に入れた名刺まで気にするのか! ってことは持ち物すべてを意識しなくちゃならない?


[しゃべり担当] 「このままでいい」と思っているものは意識しなくていいぞ。
逆に、「ここままじゃよくない」「ここを直したいな」と思っているものは「収集」でメモに書いたほうがいい。


[合いの手担当] でも「すべて」書くなんて面倒だよー。思い出したときに、ひとつひとつ、実行すればいいんじゃないの?


[しゃべり担当] でもそれが非効率だってことはわかるだろ? スーパーに買い物に行って、帰ってきてから別の食材が必要だったと思い出し、またスーパーに行くようなものだ。
最初に、スーパーで買うものを全部リストにしておけば、一度ですんで結果的にラクだった、ということになる。


[合いの手担当] それはそうだな。


[しゃべり担当] さらに、こうも書かれているぞ。

目の前に現れたときではなく、ギリギリになってから行動を決める人が多すぎる。
人にせき立てられたり、自分で危機感を覚えたりして、やむなくやるケースがほとんどだ。これでは達成感は得られないし、仕事がうまくやれている気持ちにもならないだろう。


[合いの手担当] つまり、ギリギリになる前から、計画立てて、行動しろってこと?
事前に計画立てるって、なんか面倒というかさ、する気が出ないんだよ。
夏休みの宿題って8月終わりになってやっとやる気になるじゃない。夏休みの宿題をすぐやるなんて、意志の弱い僕には無理さ。


[しゃべり担当] でも、それでラクになったわけではない。

「次の行動」を決めるには、余分なエネルギーを使わないといけないと思っている人が多い。まちがいだ。そのエネルギーは、遅かれ早かれ いずれ使うことになるからだ。


[合いの手担当] 確かに! いつかは しなくちゃならない。


[しゃべり担当] それに、その場合「宿題やらなくちゃな…」という精神的な重さを、夏休み中ずっと抱えることになるぞ。

このとき心を解放する方法が3つあるんだ。

  1. 「夏休みの宿題なんてやるもんか」と決めて、やらない。
  2. 宿題を早めに済ます。
  3. 宿題を意識した上で、「今週はやらない」と決める


[合いの手担当] 1番の選択肢するのはムリだよー。でも、3番でいいわけ? 解決策は2番しかないと思い込んでいたけど。


[しゃべり担当] この本にはこう書いてあるぞ。

片付けなければと思っていたら、意識の一部が常にいやな思いをいだく。「このままじゃまずい」「いつになったら片付けるんだ」ささやきが聞こえる。消すには…


3. 「いつかやる/多分やる」リストに入れる。毎週レビューして「今週はやらない」と判断しておけば、「今週はやらないんだよな」というささやきに変わる。


[合いの手担当] なるほど なるほどー。

「今週はやらない」と判断するためにも、やるべきことは「収集」で集めるんだね?


[しゃべり担当] Webで読める特集 http://bizmakoto.jp/bizid/gtd_index.html 読むと、「収集」とは紙に書くことなり、と読める。だけど、この本を読むとそれだけじゃないんだ。
inboxという場所を決めて、そこに仕事の書類や気になるモノ(名刺とかいらなくなったポールペンとか)を全部集めましょうということになってる。


[合いの手担当] だから整理術なのか。


[しゃべり担当] あと気になったのは「プロジェクト」かな。
実際にGTDをやってみて、「するべき行動」をリストアップしたら、それをジャンル別に分けたくなったんだ。
でも、GTDにおける「プロジェクト」というのは、「求めるべき結果」なんだ。同じ結果を求めているものなら、ひとつのプロジェクトにまとめていい。


GTDというのは「結果」志向の手法なんだ。結果を出すために使う。


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この「はじめてのGTD」という本を監訳した田口さんの記事が

に載っている。GTDについても語られているぞ。
以下の本は、この「はじめてのGTD」のオリジナル(英語版)だよ。




Getting Things Done: The Art of Stress-Free Productivity

Getting Things Done: The Art of Stress-Free Productivity

  • 作者: DavidAllen
  • 出版社/メーカー: Penguin (Non-Classics)
  • 発売日: 2002-12-31
  • メディア: ペーパーバック

  • おすすめ度の平均:
    GTDはすごいぞ