M+フォントの行送り設定

M+フォントの行送り設定


行送りってなんだっけ?


http://www.adobe.com/jp/type/topics/info4.html
に説明がある「行送り」のことだよ。
行間ともいう。

で、行送りをどうやってフォントに設定するの?

フォントの基本的なサイズ情報は
ここで設定できる。
[Element > Font Info > General]

(参照: http://fontforge.sourceforge.net/ja/fontinfo.html#PS-General


ここでわかるのは

  • Emサイズが 1000
  • アセントが 860
  • ディセントが 140

ということだね。

専門用語がわからないよ。

Em(エム)サイズというのは、ようするに全角文字の入る正方形の解像度のことだけど‥

じゃあ、1000 x 1000 ピクセルのビットマップみたいなもの?

いや、作成中は 位置に小数点を使ってもいいから、もっと解像度は高いよ。
最終的にTrueTypeフォントにするときは、1000 x 1000の整数に数字が丸めちゃうけどね。

アセントというのは、下の画像の baseline(ベースライン)より上の部分の長さのこと。

ディセントというのは baselineの下の部分の長さね。

なるほど、アセント+ディセント=Emサイズ になっているんだね。


まあ、設定ではそうだけど、実際のフォントはそうじゃないんだ。

実際の行間は、ここで決まっているんだ。
[Element > Font Info > OS/2

(参照: http://fontforge.sourceforge.net/ja/fontinfo.html#TTF-Metrics


この「Win Acsent」「Win Descent」が実際に使われるアセントとディセントだね。

なんと!?

その下に「Typo Ascent」「Typo Descent」というのがあって、これはさっき見た AscentとDescentの数値そのままだけど、
ここの数値は実際には使われないらしい。


そうなのか。

その下に「Typo Line Gap」があって、これは前の行と次の行のあいだにはさむ行間だね。
Adobeの説明では http://www.adobe.com/jp/type/topics/glossary.html#leading
レディングと呼んでいる。

でも、これも使われないことが多いらしいぞ。

「‥ことが多い」ってどういうこと。

アプリケーションによって、この数値を使うものと使わないものがあるんだ。

具体的にどのアプリケーションが使うか知りたいんだけど?

それは試してみないとわからないな‥ だれか試してないのかな

わからないのか。

その下にある「HHead Acsent」「HHead Descent」「HHead Line Gap」はMacで使われる数値なんだそうだ。
WinAscent/WinDescent/Typo Line Gapとそれぞれ同じ値にしておけばいいようだ(ただし hhea descentの値は正負を逆に)。