Debian6の上で動作するVirtualBox 4.3.20にArchLinux 2015.01.01 をインストールした記録。
Arch Linux 2014.07.03のインストール http://itouhiro.hatenablog.com/entry/20140730/linux と同じ。細かい点で違うので、違う点のみを記述。
基本的には https://wiki.archlinux.org/index.php/Installation_Guide_%28%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%29 の通りに実行した。
OSインストール
% wget http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/ArchLinux/iso/2015.01.01/archlinux-2015.01.01-dual.iso
VirtualBoxで仮想ディスクを作成し、isoをセット([Setting - Storage - Empty - CD/DVD drive - Choose a virtual CD/DVD file..])して、起動。設定は[メモリ 512MB, HDD 40GB, Audioなし] あとはデフォルト。
パーティション作成。ここがArchLinuxインストールのややこしいところ。 今回はfdiskを使用。
- パーティションを2つ作成。
- 1つはswapで1GB。2つめは / (root)で残り全部。
swapを有効化。
日本のサーバーを指定して、基本システムをインストール。
/etc/fstab 作成。
lang指定。
% locale-gen % echo LANG=en_US.UTF-8 > /etc/locale.conf % export LANG=en_US.UTF-8 % vi /etc/vconsole.conf % loadkeys jp106 % ln -s /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime % hwclock --systohc --utc
grubインストール。
% grub-install --target=i386-pc --recheck /dev/sda % grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg
ネットワーク設定。
% vi /etc/ssh/sshd_config % netctl start en1 % netctl start en2
iso取り外し。
GUI環境インストール
X Window Systemを導入。
デバイスドライバは VirtualBoxのAddOnを使用する。
LXDEを入れてみたが、これはCUIで起動して、startlxde (startx) でGUI開始できないようだった。起動時からGUIになる(lxdmでGUI開始)環境しか想定していないようで、私の好みとは違ったので使用をやめた。
でXfceをまた入れる。これはCUI起動して startx (startxfce) でGUI起動可能なので好みだ。
% pacman -S xorg-server xorg-server-utils xorg-xinit wget % pacman -S virtualbox-guest-utils % pacman -S tigervnc % vi /etc/modules-load.d/vbox.conf % cat /etc/modules-load.d/vbox.conf % systemctl enable vboxservice % pacman -Ss jp % pacman -S adobe-source-han-sans-jp-fonts % pacman -S xfce4 % shutdown -h now
xfceインストール前に日本語フォントも入れておくと、見た目がキレイになった。
共有フォルダー設定
ArchLinuxはFontForge最新版を使いたいのでインストールしているわけだが、VirtualBoxの共有フォルダー機能を使えば、ホスト環境(ここではDebian)のHDD領域でソース展開・ビルド作業できる。その結果、ゲスト(ArchLinux)の仮想HDDが肥大化するのを防ぐことができるはず。
‥‥と思っていたのだが、VirtualBoxの共有フォルダー機能はsymbolic linkを扱えない。そのためsymlink使うUnix向けソースコードはビルドできない。 単にファイルの受け渡しになら使用可能。
マニュアル VirtualBox (日本語) - Arch Linux をゲストにする - ゲスト側の Arch Linux の共有フォルダ を読んで以下のように実行した。
VirtualBoxGuestAdditionsのインストール・カーネルモジュールのロード設定は済んでいるので、まずVirtualBoxのGUIで共有フォルダーを設定する。
あとは以下のようなコマンド入力。
$ sudo gpasswd -a foo vboxsf Adding user foo to group vboxsf $ sudo mkdir -p /media/sf_share $ sudo systemctl enable vboxservice.service $ sudo systemctl start vboxservice.service
以下は毎回実行必要。
$ sudo mount -t vboxsf share /media/sf_share -o rw,exec,uid=1000,gid=1000,dev
もしこのコマンドで /sbin/mount.vboxsf: mounting failed with the error: Protocol error
と出る場合は代わりに以下を入力。
$ sudo mount.vboxsf share /media/sf_share -o rw,exec,uid=1000,gid=1000,dev
これで、ゲストのArchLinuxからは/media/sf_share
以下を読み書き可能。ホストのDebianからは/home/foo/share
で読み書き可能。
$ ln -s /media/sf_share ~/share
とすることでゲストのArchLinuxの /home/foo/share/でDebianの/home/foo/share/ を読み込むことが可能。
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