WindowsXP復旧作業とWindows98でネットサーフ

WindowsXPのノートPCが起動しなくなってしまった。復旧させたので、その方法をメモ。
また復旧にはWindows98を使ったのだが、久しぶりにWindows98でネットを見たら案外いけた。

復旧方法を調査

Windows XP が起動しない。電源入れても、

NTLDR is Missing.
Press Ctrl+Alt+Del to restart.

と表示されるだけ。


検索 google: NTLDR is missing で調査したら、 正常に動作しているWindowsXP から、4つのファイルをコピーすればよいらしい。

WindowsXPが動作している、別のノートPCから、

USBメモリにコピーした。(PCによっては、C:\WINDOWS\I386にそのファイルがあるようだ)
(あとから分かったが、別のノートPCじゃなくて、動作しないPCでも C:\WINDOWS\I386 にそのファイルがあったので、別のノートPCなしでもよかった)
これを、起動しないノートPCにコピーしないとならないのだが……。


検索したウェブサイトには、WindowsXPのインストールディスクが必要とか書いてあるけど、なくてもなんとかなった。

Linuxを使って、復旧作業

Fedora 12 Live CD という、CD起動のLinuxを使った。

  1. Fedora 12 Live CD を http://fedoraproject.org/ja/get-fedora-all の「Fedora デスクトップ ライブメディア」から取得する。690Mくらいの大きさ。
  2. それを今回は別PCのWindows98で、Adaptec Easy CD Creatorというソフトを使い、CD-Rにやいた。「ディスクイメージ(iso)からCDを作成」というメニューを選ぶと、isoイメージの中に含まれるファイル類をやくことができる。
  3. Windows98マシンのハードウェア(メモリ128M)ではメモリが足りないようで、10分かかっても起動画面までいかなかった。WindowsXPのノートPC(メモリ512M)では問題なく起動した。しかしメニュー選ぶたびにCD-Rがまわるので動作はかなり遅い。
  4. Fedoraのスタートメニューから、[システムツール/端末] を起動して、コンソールを表示する。
  5. WindowsXPのHDD情報を調査。
    fedorauser$ dmesg | less
    で起動時に検知したハードウェア情報を見る。WindowsXPのCドライブは PATA1 のようだ。しかし
    fedorauser$ ls /dev
    見ても PATA1 はない。hda1 とかもない。どうも sda1 とかがあやしい。
    fedorauser$ su
    でrootユーザになり、
    root# fdisk -l
    すると、確かに /dev/sda1 がCドライブだ。
  6. WindowsXPのCドライブに、Linuxからアクセス。
    root# find /usr/share -name '*ntfs*'
    するといくつか ntfs関連のコマンドもあるが、
    root# man mount
    したところ NTFSを直接マウントできるようだ。
    root# mkdir /mnt/xp
    したあとで、
    root# mount -t ntfs /dev/sda1 /mnt/xp
    したら、
    root# ls /mnt/xp
    でCドライブ直下が見える。日本語は今のマウントコマンドでは化けるが今回は日本語ファイルはどうでもいい。
  7. 必要なファイルをまずFedoraにコピーする。まず別のPCで、必要なファイルをどこかのFTPサーバにアップロードしておく。 それをFedoraで取得する。
    root# lftp -u usr_name,passwd abc.sakura.ne.jp
    FTPサーバにアクセスし、
    lftp> mget i386/*
    でファイルをFedoraにダウンロード。lftpを終了する。
  8. WindowsXPのCドライブに、必要なファイルをコピーする。NDLDR というファイルはCドライブ直下に存在しなくなっていた。
    root# cp NTLDR /mnt/xp/
    でコピー。NTDETECT.COM というファイルはCドライブ直下に存在する。
    root# diff NTDETECT.COM /mnt/xp/NTDETECT.COM
    すると、まったく違いがないので、このファイルはコピーしない。bootfont.bin というファイルは存在する。
    root# diff BOOTFONT.BIN /mnt/xp/bootfont.bin
    すると違いがあったので、コピーした。
    root# mv /mnt/xp/bootfont.bin /mnt/xp/bootfont.org
    root# cp BOOTFONT.BIN /mnt/xp/bootfont.bin
    boot.ini ファイルはCドライブ直下にあって、中身を見ても
    root# cat  /mnt/xp/boot.ini
    特に問題なさそうだったので、これは上書きコピーしない。
  9. Fedoraを終了する。メニューから[シャットダウン]して、ノートPCを再起動。WindowsXPが起動して一件落着。
  10. Fedoraは起動時に環境をJapaneseと指定すると、メニューが日本語になる。キーボードもJapaneseを指定すると日本語キーボードになるし、CapsLockキーをCtrlに置き換えるのもOS再起動しなくて済むしなかなか便利だった。

Windows98でネット視聴

XP復旧させる作業と、復旧まで一時的にネットにつなぐために、
Windows98SEの載ったPC(CPUはPentium3 600MHz、メモリは128MB、たぶん1999年購入)を5年ぶりくらい?に起動した。普通に起動してくれてありがたい。


ネットで検索するために、まずブラウザを入れた。
このWindows98マシンにはIE6が入っているので、それを使ってもいいのだが、別のブラウザを入れてみた。Firefoxは2.0までしかWindows98には入れられない。


しかしOperaは最新版10.51でも問題なくWindows98で動作した。OperaのWebサイトでは対応OSが書いてないので、どのバージョンまでがWindows98で動作するのか分からないだろ、とイライラしたが、Wikipedia見ると最新版でもWindows95まで対応と書いてある。

このように起動時に警告表示があり、「WindowsMeのMSIMG32.DLLを持ってくればもっと動作がよくなるよ」と書いてあるのだが、これはつまりMe以前の環境も考慮してくれているということだろう。


なにしろメモリ128Mなので、あまりタブを開くとメモリがすぐ足りなくなりそうな気がするが、思ったよりスイスイ動く。ただしFlashプラグインver9まで対応しているようだが、導入しなかった。するとYouTubeが見れなかったりするわけだが、文字情報ならとくに問題なかった。

Windows98USBメモリ

USBメモリにもアクセスできた。
Windows98は標準ではUSBメモリデバイスドライバを持たないのだが、ドライバを導入すれば問題なく使えるようになった。


この解説には、「ダウンロードしたexeファイルをダブルクリック……PC再起動後に、USB 2.0 のインターフェースを取り付けて下さい」と書いてあるが、USB2.0PCIカードを取り付けることは必要ないのでやっていない。


PC再起動後に USBメモリを差し込むと、「新しいハードウェアの追加ウィザード:選択してください」というダイアログが何度やってもでてくる。この画面でどうすればいいのか、上の解説では書いてないので何回かPCを再起動したけど同じだ。しかたないので「使用中のデバイスに最適なドライバを検索する(推奨)/Microsoft Windows Update」を選ぶと、よさそうなinfファイルが自動的に選択してくれて、それで OK すると、USBメモリにアクセスできるようになった。日本語ファイルも1.5GBのファイルもまったく問題ない。


Fedora 12のCD起動じゃなくて、USBメモリ起動というのを試すため、Windows98マシンで Live USB作成ソフトを使ってみた。 http://blog.livedoor.jp/vine_user/archives/51247139.html などを参考にした。

なぜかこのようなエラーが出るが、USBメモリ(ここでは Fドライブにマウントされている)にボリュームラベル(ここでは jetflash )をつけると、以下のように作成できた。

でもなぜかWindowsXPの動作しているノートPCでは起動しなかった。Live CDのほうが起動したからいいけど。
Windows98マシンはさすがにUSB1.1の頃のPCであるし、USB起動には対応してない。[Del]キー押して実際にBIOS見てみても、Removable Mediaという項目はなかった。

Windows98でFlashPlayer9

http://technogadget.blog23.fc2.com/blog-entry-59.html
を読んで、そのとおりにする。

  1. Operaを終了させる。
  2. FlashPlayer9の最新版 (2010年5月時点で9.0.262.0) を取得・インストール。
    http://kb2.adobe.com/cps/406/kb406791.html で「Windows Flash Player 9 - Netscape」を取得して実行。
  3. 「NPSWF32.dll修正済みファイルのミラー」を展開して、2箇所にコピー。
  4. Operaを起動。

YouTubeは重くて動かない。まあメモリ128MBだし……。
もっと軽いFlashなら問題なく動作した。


できるPRO Fedora 12 Linux 完全活用編 (できるPROシリーズ)

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