M+(エムプラス)フォントは、無料で提供されている高品質なTrueTypeフォントです。私はそれを少し改変したMigMixフォントを毎日使用してます。
最近、以下の記事で M+フォントに「7ウェイトすべてを使用可能」「縦書き可能」という改善があったと聞きました。
- 縦書きのバグとその修正
http://mplus-fonts.sourceforge.jp/cgi-bin/blosxom.cgi/2010/11/06#mplus_fonts-101106-3 - Windows 環境での多ウエイトフォント展開 #2
http://mplus-fonts.sourceforge.jp/cgi-bin/blosxom.cgi/2010/11/06#mplus_fonts-101106-2
そこで、Windows環境で確認してみました。
確認環境
- Windows XP SP3
- Microsoft Word 2000
- Adobe Acrobat 9.4.1
多ウエイトフォント展開 Word
動作確認のため、
- 2010-12-04CVS開発版の「M+ 1c」
- 2010-11-04リリースのTESTFLIGHT 034 から「M+ 2c」
の2種類のフォント、それぞれ7ウェイトすべてをWindowsにインストールしてみました。
これは一目瞭然ですが‥‥
修正後の「M+ 1c」はフォント選択で7ウェイトが別々に選択できます。7ウェイトフルに使えます。
その一方、修正前の「M+ 2c」はフォント選択が1種類しかありません。「太字 [B]」ボタンで、太字にすることはできますが、調べると、太字にしなければ light、太字にすれば medium のウェイトが使われます。それ以外のウェイトは使えなかったんですね。
ということで
多ウエイトの扱いが、TESTFLIGHT 034に比べて改善されているとわかりました。
縦書き Word
縦書きについては以下の画像のとおりですが、TESTFLIGHT 033でもすでに縦書きができています。Word2000がよろしくやってくれてるんでしょうか? なので、TESTFLIGHT 034リリース以降に改善があったのかよくわかりません。
MigMixは現状縦書きできないので、M+フォントも縦書きできないのかと思っていましたが、Wordでは すでに可能だったんですね。
しかし納得いかないので、Adobe Illustratorでも調べてみました。
確認環境
- Windows XP SP3
- Adobe Illustrator CS4
縦書き Illustrator
なんとイラストレータでは、修正前のTESTFLIGHT 034の縦書きがおかしいですよ。TESTFLIGHT 034リリース以降の改善で、縦書きがよくなっていることがわかります。
多ウエイトフォント展開 Illustrator
なんとイラストレータでは、修正前のTESTFLIGHT 034でも7ウェイトどれでも使えたことがわかりました。アプリケーションによって、ちがうんですねー。
いずれにせよ、Windows環境で「多ウエイト展開」「縦書き」の動作に問題ないことがわかりました。
では「Windowsユーザーがプレゼン資料作るなら M+は おすすめ」と推薦されています。
PowerPointでも7ウェイトすべて使えるようになって、よりよい資料を作れますね。
使用ファイル
今回テストに使った Word, ai, pdfファイルは以下に置きました。
http://mix-mplus-ipa.sourceforge.jp/archive/20101213/
M+フォント(TrueType)のTESTFLIGHT 034と035を使えば、今回の追試ができます。
TESTFLIGHTは以下で取得できます。
http://sourceforge.jp/projects/mplus-fonts/releases/#6650
サンプル文章は http://mozilla.jp/firefox/features/ を元にしました。
改訂5版 TrueTypeフォントパーフェクトコレクション (IJデジタルBOOK)
- 作者: FontsbyBitstreamInc.
- 出版社/メーカー: インプレスジャパン
- 発売日: 2010-03-23
- メディア: 大型本