「やる夫」本で、アスキーアートが完全には再現できてない件

[しゃべり担当] 「やる夫」本が出版されたのだが、問題があるんだ。アスキーアート (略してAA) が完全には再現できていない。


やる夫 1お仕事・業界編

やる夫 1お仕事・業界編

  • 出版社/メーカー: ワニブックス
  • 発売日: 2009-08-29
  • メディア: 単行本

  • おすすめ度の平均:
    おもしろかった


[合いの手担当] このページ http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0908/28/news090.html
の写真を見ると、再現できてるんじゃないの?


[しゃべり担当] 実物と見比べればわかるんだが、以下の問題がある。

  1. AAが少しずれる
  2. 線の太さが変わる (本では画面より線が太くなってる)

この画像見てくれ。ダディクールの、顔の輪郭がちがうだろ。あと線の太さもちがうことが分かる。



[合いの手担当] たしかに微妙にちがうけど……ほぼ同じだよ。 細かいこと言いすぎてない?


[しゃべり担当] 表情とかは微妙な差で印象が変わってくるんだよ。 原作者の意図した表情は、できるかぎり正確に受け取りたいじゃないか。


この「本になったときAAの再現」問題は、以前も検証されているんだ。


アスキーアートで使われている「MS Pゴシック」というフォントは、印刷すると「アウトライン」データが使用される。 でも「画面表示」には(文字サイズが小さめのとき)「ビットマップ」データが使われる。

アウトラインではちゃんと太さのあるフォントなんだ。でもビットマップだと極細のフォントになっている。これが線の太さがちがう原因。


印刷で太くなった線を見ると、もともとうまい漫画家の描線を、うまくない人がなぞったマンガを見てる気分になる。
アスキーアートは、作る人(AA職人)、使う人(やる夫シリーズの作者)、見る人、の誰もがビットマップの細い線で見てるのだから、できればビットマップで見たいんだよ。



解決策は、「MS Pゴシックの画面表示をキャプチャして、書籍にする」ことだ。

上のリンク記事には「手間がかかりすぎる」と書いてあるけど、たった数百ページ作るだけだろう?
アウトラインをそのまま使うよりは確かに手間がかかるけど、「やる夫」本ならアスキーアートを完全再現してほしいな。


[合いの手担当] まあ、やる夫シリーズは全部アスキーアートで表現するわけだから、アスキーアートを再現するのは大事だよね。

でも、いまの本の再現率でも、まあ許せるでしょ。


[しゃべり担当] まあ、アスキーアートのズレがいやなら、PCでまとめサイト見ればいいわけだからね。本の形態で見るなら多少のズレは見逃してもいい……。


でもなあ、公式サイト http://www2.wani.co.jp/yaruo/ の画像は明らかにAAズレまくってるので、これは早急に直していただきたい。


本の帯の画像も、やる夫の右側(→)のほっぺたが少しズレてるけど、許容範囲かな……。